理事紹介:勝木敦志理事(アサヒホールディングス・オーストラリア)

アサヒホールディングス・オーストラリアの勝木でございます。 7月の年次総会にて理事を拝命致しました。新参者でして皆様にご迷惑をお掛けすることと存じますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

弊社は、アサヒビールを中核とするアサヒグループホールディングスのオセアニア地域統括会社でございまして、2009年のSchweppes Australia(豪州清涼飲料第2位)の買収以来、5件の酒類・飲料会社の買収を経まして、約2,500名のグループ従業員を擁する今日の姿に至っております。ブランドでは、Schweppes、Solo、Cool Ridge、Frantelle、Spring Valley、Cottee’s、Charlie’s、Pepsi、Gatorade、Sunkist、Woodstock、Vodka Cruiser、Somersby、そしてAsahi Super Dryなど、皆様に大変ご愛顧頂いており感謝申し上げる次第です。

この通り、当地には2009年に本格進出したばかりの新参者ですが、工場での大規模労働争議、為替やコモディティのボラティリティの影響、さらには大型訴訟と、一通りの辛酸も嘗めました。しかし、こうした苦労をしてウンウン言いながら何とか廻して行くのも海外での事業経営の醍醐味だと、最近心得ができて来たような気がします。また、強大な二大量販店の価格競争の一方で、価値あるものにはおカネを惜しまない消費者の方たちに支えられた、素敵な市場であると思っています。

私個人としましては、この10月で赴任後3年になりますが、それ以前から一連の買収活動を全て行なっていましたので、通い詰めておりまして、当地歴は結構なものになります。過去の巻頭理事紹介を拝見しますに、メルボルンの魅力はこれまで理事の方々に語り尽くされた感がありますが、加えて私はカフェ文化の楽しみを挙げたいと思います。

今年の4月に家族を呼び寄せたのですが、妻は早速バリスタの学校に通い出して先日修了、現在カフェでの求職中です。手淹れのコーヒーは弊社の商品とは間接的競合関係にあるので複雑な心境ではありますが、良く知られる”World’s Most Liveable City”だけでなく、Conde Nast社(Vogueなど発刊)選考による”World’s Friendliest City”にてメルボルンが(オークランドと同点で)1位に選出された、という点、「気さくな街、メルボルン」にカフェが一役買っているのは疑いないですね。

私の趣味は料理でして、マーケットの賑わいも気に入っています。よくやるのは大型snapperの一本買い。土曜日に刺身とカブト煮で、日曜の朝は胡麻ダレで鯛茶漬けですね。オレンジの皮の風味を利かせた白菜漬け(一ヶ月漬ける本漬けです)も自慢です。 これが掲載される頃にはメルボルン・マラソンも開催されますが、今年も走ります(と言っても10km部門です)。昨年は、日本人男子社員で僅差の2位(女子コミでは3位)と悔しい思いをしたので、今年は1位を目指して、このところ飲まないで帰る日は家での晩酌前に必ず走るようにしています。こうした参加型のスポーツ・イベントが多いのもメルボルンの楽しみの一つですね。

激しく脱線しましたが、いずれにしましても、この地域の経済・文化の発展のため、微力を尽くす所存でございますので、先輩理事の方々を始め皆様のご指導を賜りますよう伏してお願い申し上げる次第です。

アサヒホールディングス・オーストラリア 取締役社長
グループCEO
勝木 敦志

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