JCCIMの皆様、新年明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスとの共存生活も今年で4年目です。長引く新型コロナウイルスの感染拡大とロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化が世界に大きな影響をもたらしています。混乱の続く世界情勢ですが、日豪関係は引き続き良好です。
昨年2月のロシアのウクライナ侵攻前には、メルボルンで日米豪印QUAD外相会合が開催されました。また、10月には岸田総理が訪豪し、アルバニージー首相と会談を行い、安全保障・防衛や資源エネルギー分野での協力を確認しました。激変する国際社会において、両国が協力拡大と一層の関係強化を図ったのは大変意義深いことです。豪州でQUAD首脳会合が開かれる今年は、両国関係の更なる飛躍の年となりそうです。
昨年、日豪による水素サプライチェーン・パイロットプロジェクトで、褐炭から製造された液化水素が液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」でVIC州から日本へ輸送され、無事神戸港に到着しました。世界初の試みでした。脱炭素社会に向けた水素関連事業の調査・提携は、近年日豪間で積極的に行われており、水素分野の協力は昨年10月に3年ぶりに対面で東京で開催された日豪経済合同委員会会議でも取り上げられました。本年60回目を迎える同会議は、メルボルンで10月に開催される予定です。
姉妹都市関係では、本年は大阪市とメルボルン市が提携45周年を迎えます。また、兵庫県猪名川町とバララット市、愛知県安城市とホブソンズベイ市がそれぞれ提携35周年を迎えます。ようやく日豪間の人の往来が再開され、街に活気が戻ってきました。姉妹都市間における人的交流も更に活発になることを強く願っています。
当館としても引き続き日豪関係の強化はもとより、安全情報や生活とビジネスに役立つ情報等の発信に努める所存です。また、総領事館では日本又は豪州の芸術・文化作品等を展示しております(年初は400年前の甲冑等を展示)。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
最後になりましたが、2023年の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りし、年頭の挨拶とさせて頂きます。