坪沼宣幸2015/2016年度会頭(2016.4月より) 就任挨拶

 

4月よりオーストラリア三菱商事に赴任することとなり、前任の高田からメルボルン商工会議所の会頭職という重責も引き継ぐこととなりました坪沼です。7月末までの短い期間とはなりますが、皆様どうぞ宜しくお願いいたします。

つい先日着任したばかりではございますが、会社人生においてオーストラリアとは結びつきが強く、92年~97年はシドニーとブリスベン、その後05年~07年には再びシドニーと、2度の駐在を経験しており、今回が3度目の駐在となります。オーストラリアの美しい大自然、快適な気候、美味しい食事・ワイン、そして、温かい人々という素晴らしい環境で再び生活できるこの巡り会わせに、幸運を感じております。特に今回は「世界で一番住みやすい都市」と呼ばれるメルボルンへの駐在ですので、これからの生活が非常に楽しみです。

一方、資源ブームに沸いていた前回駐在時に比べ、この国の経済が厳しい環境にあることも理解しております。資源価格の短期的な回復が見込みづらい状況下、新たな産業創出がこの国の喫緊の課題となっていることに疑問の余地はありません。斯様な状況下、第三次産業を中心とする従来までとは異なる分野において、オーストラリア、そしてメルボルンへ進出される日系企業様が増加していると伺っております。優れたサービスや先進的な技術を保有する日系企業の役割が、この国において益々重要となってくると思いますし、私共メルボルン商工会議所としても、その活動を益々支援していきたいと考えております。

また、経済以外の分野でも、過去の駐在時に比べ、この国における日本の存在感は大きく高まっているように感じます。昨年1月の日豪EPA発効をはじめとする、近年の日豪関係の外交上の緊密化は、非常に顕著なものがあります。文化面でもメルボルンの街の中には、日本のテイストや食が自然と溶け込んできているのを感じますし、商工会議所・日本人会共催の夏祭りにもたくさんの地元の方々が参加されると伺っております。
こうした、日豪関係の良好なトレンドを更に促進するため、メルボルン商工会議所としては皆様と力を合わせて活動していきたいと思います。引き続き皆様のご支援とご協力をお願い申し上げまして、ご挨拶に代えさせて戴きます。

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