新会長挨拶 : 大野謙二氏(ヤクルト・オーストラリア)

2012年度・2013年度の日本人会会長職を拝命いたしましたヤクルト・オーストラリアの大野でございます。

さて、私がメルボルンに赴任しましたのは1999年、シドニーオリンピックの前年です。シドニーオリンピック当時の話をしますと、日本本国の情報であるとか、日本人選手の競技結果などの情報をタイムリーに入手することが非常に困難でありました。そういう意味で日本人会は、多様な日本の情報をメルボルンに住む日本人の方々に発信していくという大きな役割を担っていたかと思います。

ただ昨今は、オーストラリアもインターネット等の情報通信の仕組みが発展してきまして、例えば、現在おこなわれているロンドンオリンピックで活躍する日本人選手の情報なども、誰もが簡単に瞬時に入手することができます。そうしますと、日本人会が従来持っていた大きな機能のひとつであった情報発信という意味での役割は大きく変わってしまったのではないかと思います。

しかしながら、メルボルン日本人会には47年という長い歴史があります。この伝統を、引き継ぐものはきちんと引き継ぎ、また変化をしなければいけないところはきちんと変化させ、未来に向けて継続的に発展させていきたいと考えております。この1年間で何が出来るか分かりませんが一生懸命頑張って行きたいと思います。

また、日本人会の会員数ですが、ここ数年大体480人前後を行ったり来たりといった感じです。色々なお話を聞きますとメルボルン(VIC州)で在留届けを出しておられる日本人の方は12,000人以上いらっしゃるということなので、なんとかもっと会員数を増やしていければと思っております。

それにつきましては皆様からも、お知り合いの方やお友達などに日本人会を御紹介いただき、もっと会員数を増やして、共に活動を行っていきたいと考えております。

なお、先ほどの事務局長のお話にもありましたが、婦人部につきましては、私ども企業に所属する駐在員数の減少、あわせて駐在員の年齢構成や家族帯同の状況も、以前とは随分変わってまいりました。従来は各理事のご夫人に婦人部の役員をお願いしていたのですが、この様な状況から、役員を選出することが非常に難しくなってきており、残念ですが一時休部とさせていただきたいと思います。

ただし、毎年非常に好評でありました婦人部ランチョンは、事務局が中心となって新たな企画をご用意し、引き継いでいきたいと考えておりますので、皆様の変わらぬご支援、ご協力を宜しくお願い致します。

いささか簡単ではございますが、日本人会会長就任のご挨拶とさせていただきます。1年間頑張って行きたいと思います。宜しくお願いいたします。