しばらくコロナ禍でお休みしていた個展をまたいつものメルボルンのTacit Galleriesで開くことになりました。このシリーズは、今年6月東京のRoonee247 Fine Arts Gallery でも開催されました。
タイトル : 不気味
会期 : 10月26日―11月12日
毎週水曜日から日曜日 11時〜5時
オープニング 26日 6:30pm-8:00pm
会場 : Tacit Galleries, 191 Johnson St, Collingwood, Melbourne
Tel. 0423 323 188, www.tacitart.com.au
「不気味」
オーストラリアには、面白い植物や果物があります。これらを亜熱帯のブリスベンで見つけては、白黒フィルムを使い8×10大判カメラで撮影、それを自分でコンタクトプリントしました。大判カメラを使うことにより、その物の質感より深い、その先にある世界まで表現出来ないかと考えています。 オーストラリアの植物は、良く見ると、それぞれがユーモラスな生を感じさせます。そしてそれらが、現実とファンタジーの世界の間へと導いてくれます。
日本には、昔から伝統絵画の世界にはこの様な空想の世界が描かれていました。大判カメラの特長と作者の想像力の融合で、作者なりの現実の先の世界までお誘いする事が出来れば本望です。
ある時は、見る人は写真家の見えるものが見えるかもしれないし、ある人には写真が自分の昔の記憶を呼び起こしその先の世界へと進んで行く手助けになるかもしれません。作者の慎ましい望みは、写真を見た方達がこれから先の生活で、何かの拍子に私の写真が頭にうかんでくる事です。
ちなみに、これらの写真は露光時間が全て45分以上から数時間の物ばかり。この長時間露光で写真には時間の経過も写っているのかというシンプルな疑問が湧きます。写真って面白いですね!
後藤桂子
詳細は下記をご覧ください。
https://www.facebook.com/keikogotophotography/
Silvergrain Classics というドイツのアナログ写真雑誌#16の2022年9月号にメインとして取り上げられました。わたしのこれまでの写真人生が写真とともに語られています。是非購入して読んでください。