メルボルン日本人会 名誉会長 側嶋総領事より 


「新年のご挨拶」

メルボルン日本人会会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年は、東日本大震災が発生し、日本にとって大変な年となりました。まず、被災者の皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。震災後、メルボルン日本人会は日本商工会議所やジャパンクラブ・ビクトリアとともに支援活動を展開され、多くの会員や企業から多大なご支援をいただきました。心から感謝申し上げます。昨年11月、復興増税法が成立しました。本年は復興の着実な歩みを進める年です。日本は必ず復興し、再び力強く国際社会に貢献することにより、ご恩返しいたします。

メルボルン日本人会は、1965年の設立以来、会員間の親睦ととともに、日豪間の文化関係の進展や親善のために活発に活動してこられました。一昨年から始められたメルボルン夏祭りは、多くの日本人とオーストラリア人の参加を得て、盛大に行われてきていると伺っており、本年2月11日のメルボルン夏祭りに参加することを楽しみにしています。また、日本人会は、ソフトボールやゴルフなどのスポーツ、婦人部ランチョンなどの行事を主催されるとともに、日本語弁論大会、日本映画祭などの交流行事を後援されており、日本人会だよりの発行による情報発信をも通じて、会員間の親睦とともに、日豪間の交流や親善に多大な貢献をされています。

私は、昨年10月の着任以来、機会あるごとに「世界一住みやすい都市」と評価された場所で勤務できることを嬉しく思っており、日本の総領事としてこの「住みやすさ」に貢献していきたいと申し上げてきていますが、日本企業の皆様の活発な活動は地元の経済を支えており、邦人の皆様による精力的な日本文化発信の取り組みは当地の国際都市、文化都市としての内容を充実させています。

したがって、当総領事館としては、日本人会および会員の皆様と連携しつつ、当地の「住みやすさ」がより多くの方々に実感していただけるよう、努力していきたいと考えていますので、ご理解、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

年頭に、メルボルン日本人会の益々のご発展と、会員並びにご家族の皆様の ご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

 

    在メルボルン日本国総領事 側嶋 秀展