安田政秀2013/2014年度会頭 就任挨拶: メルボルン日本商工会議所年次総会

安田政秀2013/2014年度会頭 就任挨拶: メルボルン日本商工会議所年次総会

皆様 こんにちは。トヨタオーストラリアの安田です。
この度2013年・2014年度メルボルン日本商工会議所の会頭職を拝命いたしました。本年は当所の50周年ということもあり、記念すべき節目での重職をお引き受けすることになり、身の引き締まる思いでございます。

先日、石山事務局長から当地の商工会の歴史が50年を数えるとお伺いしたとき、手前味噌ながら現在カムリを生産している弊社の現地製造事業も今年が節目の50周年を迎えることもあり、何やら運命のいたずらのようなものを感じました。

今日このように商工会が活動できているのも、遠い昔に日系企業を暖かく受け入れてくれたメルボルンコミュニティからのご支援、各社の事業を成長させて来られた我々の先達のご苦労・ご努力の賜と思います。次の50年間の成長に繋いで行けるよう、今年度もしっかりと地に足をつけつつ、しかしながら革新的な新しい取り組みにもチャレンジしていくような、商工会の活動にしたいと考えております。

すでに多くの新聞報道にありますように、オーストラリアは数ヶ月のうちに連邦総選挙を控え、選挙モードに入っております。ラッド党首が首相に返り咲いた労働党もボートピープルへの対応や炭素税、フリンジベネフィットタックスの見直しなどを矢継ぎ早やに発表し保守連合がそれらに対してネガティブキャンペーンを展開するなど、政局は混沌としてきました。昨年導入された炭素税、フェアワーク法に相まって、人件費の高騰など企業にとって厳しい状況が続いておりますが、何とか健全な経営ができるような政策を進めていただきたいものです。
またそのために皆さまの声を一つに纏め、政府や各種機関に届けるのも商工会議所の重要な役割であります。近年はLAFHA改正案に対する嘆願書、JALに対する日本・メルボルン直行便復活の要望書提出など行ってまいりました。今後も本拠地を同じくする日系企業の声を汲み上げ、政府などに届ける活動にもより一層力を入れて参りたいと思っております。

50周年記念イベントの第一弾としては、昨年末に総領事館主催の天皇誕生日記念レセプションの場をお借りし、Made in Victoriaと題し在ビクトリア州の日系製造業を紹介する展示を行いました。今後も引き続き、日系企業の当地での投資、文化・技術を紹介するイベントなど企画していく所存です。50周年を機に、さらに州政府、メルボルン市とのつながりを強化し、日豪経済の更なる飛躍の一助となる商工会議所を目指したいと思いますので、会員皆様のご理解を賜ると同時にご参加、ご協力を是非お願い致します。

簡単ではございますが、これをもって就任の挨拶に代えさせていただきます。どうぞ皆様、この1年のご支援を宜しくお願いいたします。

 

2013-2014年度 メルボルン日本商工会議所会頭

安田政秀

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