理事紹介:渡邉尚之常任理事(日本貿易振興機構(ジェトロ))

理事紹介:渡邉尚之常任理事(日本貿易振興機構(ジェトロ))

ジェトロ・シドニー事務所長の渡邉尚之と申します。本年7月に高原の後任として着任し、メルボルン商工会議所の常任理事の役職を引き継ぎました。弊構ではシドニー事務所がオーストラリア全体を管轄しております。今後、常任理事としてメルボルン商工会議所の活動に貢献させていただきたいと考えております。

これまでのメルボルンとの接点は30年前の短期間滞在だけですが、他都市以上に欧州の雰囲気を感じた記憶があります。今回、着任以来、様々な機会があってメルボルンを訪れていますが、文化の香りはもちろんのこと、医療テックなどのディープテックを始めとするスタートアップの成長を支える都市との印象を強く持ちました。

過去の海外勤務地はニューヨーク、サンフランシスコ・シリコンバレー、シカゴ、ニューヨークの延べ4都市で、いずれも米国でした。日本への企業誘致や、製造業を始めとした進出日系企業向けには立上げ支援、新たな法制度情報の提供の他、例えば工場の生産性向上などの改善に資する技術をもつ現地スタートアップの紹介などを行っておりました。また、日系スタートアップの海外進出支援、日本産農林水産物・食品やデザイン産品の輸出支援も行っていました。

今回、当地に着任し、まず第一に感じたのはエネルギートランジションの波です。これまでの化石燃料はもとより、2050年にカーボンニュートラルを目指す日本にとって、水素やアンモニアという重要な資源の供給者となりうるオーストラリアは大切なパートナーです。多くの方からお話を伺い、日本側含めて情報提供を心掛けていきたいと思います。

また、オーストラリアは、鉱物資源に依存した経済構造からの脱却を目指し、2015年に「全国イノベーション・科学アジェンダ」​を発表しています。それ以来、連邦、研究機関、州、市、大学が連携してエコシステムを形成してきました。特にここメルボルンがあるビクトリア州では大学・VCなどと連携を行い、スタートアップ育成に重要な、フェーズ毎のファンドを多数持ち合わせるなど、支援のための足場固めをしています。着任して以来、メルボルンの方々には当地エコシステムにつき御指南を受け、日豪問わずメンターといったサポート体制の厚みを感じました。

ジェトロではイノベ―ション分野に力を入れており、特にグリーンやデジタル分野でのオープンイノベーション(日本企業と現地スタートアップを含む企業や大学・研究機関との繋ぎ)に力を入れ始めています。また、豪州企業の日本誘致、日系スタートアップの豪州進出支援も同時に推し進めていきたいと考えています。

メルボルンはカフェや文化的イベントも多く、またセンス良く重ね着している、おしゃれな方が多いイメージがあります。日本の食品や飲料はもとより、デザイン性の高いキッチンウェアや生活雑貨なども当地マーケット・バイヤーに紹介していければと思います。

今後、メルボルンを訪れる際は文化の深みも感じつつ、商工会議所や弊所の活動を通して、皆様のお役に立てるよう努力してまいりたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

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