【12月13日 (水)】 対面式セミナー「リスク・ガバナンスセミナー」のご報告

【12月13日 (水)】 対面式セミナー「リスク・ガバナンスセミナー」のご報告

12月13日(水)、メルボルン日本商工会議所はアシャースト法律事務所、フェアコンサルティンググループと共催で「リスク・ガバナンスセミナー」と題した対面式セミナーを開催いたしました。

当日は、スクリーン上のリスク・ガバナンス資料に基づき、最初の20分はアシャースト法律事務所による法務関連、後半20分はフェアコンサルティンググループによる会計・税務関連のリスク管理の現状と注意事項を解説されました。

初めに、アシャーストの小川氏により、自社の”Risk in Real Life”の出版に関連し、オーストラリア全国の企業の法務部門にアンケートを取った結果、様々な企業から5つのリスク管理(ESGリスク、職場におけるサイコソーシャルリスク、サイバー攻撃、データリスク管理、法規制の改正)に関連した不安があったことなどから、このセミナーを開催に至った背景をご説明いただき、嶋田氏からは5つのリスクの説明と共に近年の複雑化している日本・オーストラリア行政機関への書類提出義務による駐在員への負担の大きさとローカル社員の負担とそれに対する不満への対応方法、内部・外部からの訴訟の回避について、どのように対処していくべきかを解説、実例もご紹介され、外部のリーガルアドバイザーをどのように活用できるかについてもお話し頂きました。

後半の20分では、フェアコンサルティンググループの讃岐氏により、日本のJ-SOX(内部統制報告制度)の制度と実務について解説いただきました。J-SOX法の対象は日本本社だけでなく海外子会社や関連会社も含まれるため、オーストラリアからの書類の提出も必要になり、その書類作成のためのローカル社員への負担と不満に対する対処法をご紹介されました。また、上場会社等における会計不正の動向、内外部からの告発の現状についても解説されました。

質疑応答では、参加者からの質問に対して、各専門家の方々が丁寧に回答して下さいました。その後の懇親会では、ドリンクと軽食がふるまわれ、参加者は引き続き、法務と会計・税務の専門家の方々との質疑応答と歓談を楽しみました。

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