神埜 尚之 2024-25年度会頭就任挨拶: メルボルン日本商工会議所年次総会

神埜 尚之 2024-25年度会頭就任挨拶: メルボルン日本商工会議所年次総会

この度、歴史あるメルボルン商工会議所の新年度会頭を拝命いたしましたトヨタ自動車オーストラリアの神埜(かんの)です。大変な重責に、身が引き締まる思いです。会頭就任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

私は、前任の武藤を引き継ぎ、2022年1月にトヨタ自動車オーストラリアに赴任しました。当社は、1959年にディストリビューターとして創業、その後1963年から54年間にわたってビクトリア州でトヨタ車の生産・輸出にも取り組み、地域の皆様・ビジネスパートナー各社様のお力をお借りしながら、豪州の生活や環境に適した「もっといいクルマ・その町のトヨタ」をモットーに、モビリティによるより豊かな豪州の生活に貢献できるよう、改善と研鑽を重ねてまいりました。2017年の生産終了後も、ポートメルボルン、アルトナの二つの拠点で頂いたご縁を守り育てていく思いを強く持ち、新たなモビリティサービスや水素を活用したオペレーションなどを立ち上げ、自動車を取り巻く様々な困難や期待と真摯に向き合っていく所存でございます。

広く日豪両国の関係に目を向けますと、コロナによる制約が緩和されて以降、ビジネスや人の往来が急速に回復し、日豪は文化・政治・経済など様々な面で連携をより緊密にして、相互発展の道を着実に歩んでいるとみております。メルボルンCBDでも多くの日本人出張者を見かけ、レーンウエイやヤラ川沿いには笑顔で街並みを楽しむ日本人観光客が集団を作り、新たにオープンした日本食レストランや日系ショップは笑顔のオージーであふれている状況です。

我々メルボルン商工会議所の会員数も、コロナ直後の急速な落ち込みから回復し、4年ぶりに会員数が100社の大台に戻ってまいりました。初めての豪州進出の皆様、メルボルンに新規拠点開設の皆様をお迎えし、我々メルボルン商工会は、当会設立の目的である「経済活動の健全な発展を図り、所属会員の共通の利益の増進。日豪経済の進展に資する」ことに立脚するとともに、予断を許さないビジネスの世界で、メルボルン商工会の会員間での情報交換や歴史・知見・カンやコツの共有が、皆様のリスクを抑えオポチュニティを育てるお手伝いになれるよう、会頭として、微力ながら取り組んでまいります。会員企業の皆様とは、是非ともカジュアルでオープンにやり取りをさせて頂き、温かいご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。どうぞ、宜しくお願い致します。

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