皆さまこんにちは。トヨタ自動車オーストラリアの藤岡と申します。当地への赴任は2015年1月ですが、本年1月より、前任の安田を引き継ぎ、メルボルン商工会議所の理事に加えて頂いております。この場をお借りして会員の皆様にご挨拶を申し上げます。
弊社は、1959年よりオーストラリアに進出し、来年で60周年を迎えます。これまで、事業の拠点をメルボルンとシドニーの2大都市に置き、メルボルンでの車両製造と、豪州全土で地元の販売店による販売事業を行なって参りました。しかしながら、昨年10月に、54年間のオーストラリアでの車両製造の歴史に幕を降ろし、本年1月に、メルボルンに本社機能を集約し、車両販売会社として再出発をしております。
それに伴い、従業員数は4,000人から1,400人程度にスリム化し、製造事業撤退を発表した2014年には、40人以上居た日本から派遣されている出向員・研修生数も、現在では、約10人となっております。
豪州の自動車業界は、昨年末までに全てのメーカーが生産を終了し、日本、タイ、韓国等からの完成車輸入による競争にさらされています。将来の「電動化」、「自動化」、「コネクティッド化」といった新技術、またカーシェアにより、車両の保有から利活用の進展が進み、自動車業界を取り巻く環境が大きく変化する中、弊社としても人々の「移動」に関わるあらゆるサービスを提供する、「モビリティ・カンパニー」に変わることが必要で、それを豪州でも進めて行くことが、将来に向けたチャレンジと考えております。
私個人としては、海外勤務は、中東のバーレーン(2000年~2002年)、南アフリカ(2005年~2009年)に続き3回目になります。これまでの赴任地が新興国でしたので、それらの国々と比較すると、メルボルンは、先進国であり、治安・生活環境とも大変素晴らしく、とても住み易い都市であり、家族ともども当地での生活を楽しんでおります。
テニス(全豪オープン)、ラグビー(AFL)、競馬(メルボルンカップ)等のスポーツが盛んなメルボルンは、F1に代表されるモータースポーツも人気が高く、自動車業界に携わる者として、オーストラリア人の情熱を感じています。
商工会議所の理事として、会員の皆様のお役に少しでも立てるよう、微力ではございますが努力して参りますので、皆さまのご指導・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。