メルボルン日本商工会議所の会員の皆様、新年明けましておめでとうございます。
貴商工会が設立50周年を迎えられた昨年は、概してよい年だったのではないでしょうか。
昨年、会頭の安田政秀トヨタ自動車オーストラリア社長がオーストラリア勲章を受章されました。また、長年日本語教育に尽力されたJ.V.ネウストプニー元モナシュ大学教授が旭日中綬章を授章され、ポ-リン・ガンデル茶道裏千家淡交会メルボルン協会長と坂本敏範・和太鼓竜胆代表が岸田外務大臣から表彰を受けました。
9月に豪州にアボット政権が誕生した直後、安倍総理はアボット首相と電話会談を行いましたが、これを皮切りに、日豪両国間の要人往来が活発化しています。なお、豪州連邦選挙と同じ9月7日に2020年夏のオリンピック・パラリンピックの開催地に東京が選ばれましたが、このことは日本中を元気づけました。
ナプサイン・ビクトリア州首相は10月下旬に貿易ミッションを率いて訪日しました。同首相はそれに先立ち、前首相の時まで中断していた国別のビジネス関係者との大規模夕食会を再開することとし、9月末に同首相としてまず日本との間でこれを開催しました。
12月の天皇誕生日祝賀レセプションにおいては、貴商工会が、昨年に続き、今度は50周年記念の展示をされ、ナプサイン首相を始めとするレセプション出席者が貴商工会とそのメンバーの企業の重要性を再認識したものと思います。
メルボルンが、昨年も3年連続で、世界一住みやすい都市の認定を受けたこととの関係で、私はいろいろな機会に、その世界一に日本企業と在留邦人が貢献していると考えると繰り返し指摘しています。
本年は、当総領事館としては、引き続き貴商工会と連携して、ナプサイン首相訪日のフォローアップを始め、昨年の実績の上に、日本とビクトリア州との関係と日豪関係の一層の発展のため努力していきたいと考えています。
なお、当総領事館は本年、同じビルの8階から25階に移転します。このため、また事務の効率化の観点等のため、ご迷惑をおかけることもあるかとは思いますが、ご理解をいただきたく、当総領事館の事務等に関しご意見がある場合にはお寄せください。検討いたします。
年初に当たり皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
在メルボルン日本国総領事
側嶋秀展