皆様こんにちは。豪州三井物産の高橋でございます。
ただ今、安田前会頭からご紹介戴きました通り、先週の理事会に於きまして、メルボルン商工会議所の2014-15年度会頭という、大変重い役割を拝命致しました。
メルボルン商工会議所は、昨年度創立50周年を迎えられました。この記念すべき節目の年度、先ほどルーイ議員や安田前会頭のお話にもありましたように、日豪経済関係に於いて歴史的な出来事がございました。日豪EPAが、今年の4月アボット首相の訪日時に大筋合意に至り、更に7月初めに安倍首相の訪豪時に調印されたことであります。又その際、アボット首相が歓迎スピーチの中で、日系企業が長年に亘り豪州経済で果たして来た貢献の深さにフォーカスして下さったことは大変印象的でした。豪州の全ての日系企業にとって、豪首相の日系企業への評価は、待ち望んできたEPA締結と併せ誠に喜ばしい展開であり、皆様と共にお慶び申し上げる次第であります。
さて、日豪EPAが調印された今、日豪間に未だ残っている懸案は何でしょうか。私は、日豪間の直行便の再開拡充が重要な課題ではないかと思っております。日豪直行便がかつての6都市7便から今やシドニー1都市の2便だけ(LCCを除く) に減っている現状は、日豪関係の成熟と深化に完全に逆行しています。両国関係緊密化を支える人的な交流を活性化するためにも、シドニー以外の都市での直行便再開・拡充が強く求められるところです。
安田前会頭は先だっての安倍首相歓迎昼食会に於いて、勇を鼓して豪主要都市への直行便再開を首相に直訴して下さいました。その精神を私も確りと継がせていただき、皆様と共に、メルボルンを含めた豪州主要都市への直行便再開運動を強化して行きたいと思っております。
今年は、商工会議所が歩み出す新たな半世紀の最初の一年となります。それは奇しくも、安倍首相が豪州議会演説で発信された、日豪の「特別な関係」という新しいステップが始まる、その礎の一年目に私たちが証人として立ち会っているということだと思います。
新しい半世紀、メルボルン日本商工会議所として皆様と共に、日豪両国の友好親善・経済連携、そして地場での親睦交流などに、益々貢献できますよう努力して参りたいと思います。引続き皆様のご支援をお願い申し上げまして、ご挨拶に代えさせて頂きます。(談)