さる5月10日、DLA Piper、ビクトリア州豪日協会と共催で「豪州カルテル法入門」(”An Introduction to Australian Cartel Law”)と題したセミナーが開催されました。
冒頭で、DLA Piper Solicitor, Celeste Koravos氏より英語と日本語による挨拶が述べられ、セッションは英語で行われました。
オーストラリア カルテル法で禁止行為とされている4つのカルテル行為、Price fixing(価格カルテル)、Bid-rigging(不正入札)、Market sharing(市場分割)、Output restrictions(数量カルテル)について、DLA Piper パートナーSimon Uthmeyer氏より概要、アニメーション動画の上映の後、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)のExecutive General Manager、Marcus Bezzi氏より各カルテル行為の事例の紹介の順で説明がされました。
また、法の及ぶ地理的範囲、ACCCの調査権限、日本の公正取引委員会(JFTC)との協力に関する取り決めの内容、免責方針などについても説明がありました。
Q&Aセッションでは、日本の公正取引委員会(JFTC)との情報交換協定について、言語、文化、商慣習などの背景の異なる国との協力関係をACCCがどう対処しているか、実務上の問題点や制約の有無などについての質問が続き、ACCC-JFTC協力関係への関心の高さが伺えました。
セミナー後はドリンクと軽食が提供され多くの出席者が引き続き会話を楽しんでいました。
セミナーの内容についてご質問などがありましたらDLAパイパー Cereste Koravos様(celeste.koravos@dlapiper.com)へお問い合わせください。