JCCIM オーストラリア政治ワークショップのご案内

 先頃首相により次回連邦総選挙を9月14日に実施するという発表がありましたが、今回の選挙は政権交代の可能性も大きいことから選挙後の政策変更が注目されるところです。
つきましては、当所では会員企業対象にオーストラリア3大政党(労働党Labor、国民党Nationals、自由党 Liberal)の大臣経験者3人を講師に迎え、オーストラリアの政党の特徴と傾向、総選挙が経済に及ぼす影響などについて解説いただくワークショップを開催することと致しました(日本語解説付き)。要領は以下のとおりです。ご多忙中とは存じますが多数のご参加をお待ちしております。


日時: 2013年5月16日(木) 5:00~6:30pm
場所: DLA Piper Australia Level 21, 140 William Street Melbourne VIC 3000 T: 03 9274 5000
参加費:会員 無料

 講師プロフィール

アンドリュー・トムソン 外国法事務弁護士(元連邦政府内閣大臣・自由党)

アンドリュー・トムソン氏はメルボルン大学の法学部、文学部(日本語と中国語)を卒業、後に米国のジョージタウン大学で法学修士号を取得。1983年から一年間慶應義塾大学に留学、1986年に北海道大学法学部の助手を勤め、90年代初頭には東京の外資系金融機関で法務部の仕事に携わり、現在は豪州ビクトリア州弁護士として日本国内で外国弁護士登録、福岡を拠点に於き活動中。氏は日本語の他に中国語・アラビア語も堪能で、弁護士としての経験は多国間の通商争議、WTO条約の解釈に加え、多くの企業のM&A案件、合弁会社設立、証券取引所への上場、雇用契約などを含む。
1995年から2001年まで、トムソン氏は、シドニーの東部地区を代表するオーストラリアの衆議院議員を努め、この間外務副大臣を始め、スポーツ・観光・オリンピック2000年シドニー大会担当大臣、豪州国会条約委員会の委員長等を歴任した。

Hon Con Sciacca AO (元連邦政府内閣大臣・労働党)

クイーンズランド州労働党青年部の会長としてスタートしたコン・シャッカ氏は、過去40年以上にわたり労働党の著名な牽引力となっている。1987年にオーストラリア連邦議員に選出されたのを皮切りに、ホーク政権とキーティング政権下で15年間議員を務め、その間社会保障政務官、または芸術行政サービス政務官の任も受けた。また彼は 1994年に昇進し、退役軍人省の大臣、老齢年金省の大臣、財務大臣補佐などを歴任した。1998年から2001年にかけては移民・多文化省の影の大臣となる。
シャッカ氏は現在も複数の退役軍人コミュニティの後援者及び名誉弁護士として活発に活動しており、the Australian Institute of Company Directorsの取締役、設立フェローである。氏は退役軍人コミュニティとがん研究への貢献を認められ、2006年にオーストラリア勲章OAの位を授与された。また、イタリア共和国よりイタリアの最高栄誉の一つであるグランド·オフィサーの勲章と、フィンランド政府よりフィンランド獅子勲章騎士章を授与されている。

Hon Larry Anthony (元連邦政府内閣大臣・国民党)

ラリー・アンソニー氏はポッターウォーバーグやメリルリンチで株式仲買人・投資銀行家として活躍した後、1996年に連邦議員に選出され、2004年までニューサウスウェールズ州のリッチモンド地区の議席を保有した。その間、ハワード政権のもと彼は児童·青少年問題担当大臣、通信・貿易大臣、連邦政務大臣としての任に当たる。氏はまた衆議院で行政、企業・証券金融機関に関する常任委員会のメンバーも務めた。アンソニー氏は、社会保障や社会奉仕の分野における問題解決の場で大きな成功を収め、年間600億ドルの予算を有するCentrelinkを担当した、最も長い在任期間を誇る大臣であり、社会政策改革における彼の功績は広く認識されている。貿易の分野では、輸出市場開発計画の運営を担った。オーストラリア議会で通算56年間議員を務め、それぞれが大臣を任命された、オーストラリア歴史上唯一の一族アンソニー家の三代目にあたるのがラリー氏である。

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