「世界一住みやすい都市の総領事として」
メルボルン日本商工会議所会員の皆様、このたび、メルボルンの総領事として着任しました側嶋秀展です。
まず、東日本大震災に対し、貴会員企業、社員の皆様からいただいた心温まるお見舞いと多大なご支援に、心から感謝申し上げます。日本は必ず復興し、再び力強く国際社会に貢献することにより、ご恩返しいたします。
メルボルン日本商工会議所は、1963年の発足以来、活発に活動してこられ、日本とビクトリア州を始めとする豪州の経済関係の進展、さらには、日豪間の相互理解と友好関係の発展に多大な貢献をしてこられました。
本2011年、メルボルンはある有名刊行物の評価で「世界一住みやすい都市」に返り咲きましたが、日本企業の活動や日本との様々な交流もこの「住みやすさ」に貢献しているものと考えます。私としてそのような地で勤務できることを嬉しく思うとともに、管轄のビクトリア州、南オーストラリア州及びタスマニア州の政府の協力を得て、あらゆる分野において日本との良好な関係と交流の促進に努め、また、在留邦人の皆様に対し、
適切な行政サービスを提供していきたいと考えています。そしてそのことがこの地の「住みやすさ」に更に貢献していくことを願っています。このため、商工会議所および会員の皆様と、緊密に連携をとらせていただきたいと考えていますので、ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
在メルボルン日本国総領事館
総領事 側嶋 秀展
総領事略歴
昭和56年、東京大学法学部卒業後、外務省に入省。外務省本省では国際エネルギー課長及び地球環境課長を歴任、また海外経済協力基金及び国際協力銀行でインドネシア及びマレーシアに対する円借款を担当。在外では、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使、在フィリピン日本国大使館公使兼在マニラ日本国総領事等を務めた。その後、外務副報道官、広報文化交流部参事官を経て、平成23年10月5日、在メルボルン日本国総領事として着任。
(JCCIMニュースレター2011年11-12月号に「巻頭言として」掲載)